F-cup;飛ばし屋さんです ― 2007年07月27日 00時27分19秒
F-cup;15回優勝 ― 2007年07月27日 00時32分34秒
8月2日は金領事の送別会です ― 2007年07月27日 00時34分22秒

大変お世話になった金領事の送別会が8月2日にフライペンで行われます。
是非是非参加ください
F-cup;高プロと一緒・・・金領事編 ― 2007年07月27日 01時02分45秒
のむけはえぐすり 第60弾 原善三郎の話 その39 ユダヤの金融 バビロニア幽囚 ― 2007年07月27日 22時51分11秒
のむけはえぐすり 第60弾
原善三郎の話 その39 ユダヤの金融 バビロニア幽囚
私が小学生になってからも、卒園したカトリック系の幼稚園で英語を習っていた。ある日、ダビデがひげ面の巨漢のゴリアテを、石のつぶてで、やっつける絵本を見つけた。
それが旧約聖書だということは、後で知った。モーゼがエジプトからユダヤ人を連れて出ていく話も、どこかで読んだし、映画でも見た。 断片的に、旧約聖書の物語に触れてはいるのだが、ユダヤ人が「離散の民」と言われるようになった経緯がよく分からない。
分からない理由のひとつは、旧約聖書には39の正典といくつかの続編があって、この話はこの書のこの部分に書かれているという具合で、普通の歴史書を見るような訳にはいかないことである。
旧約聖書の中では、「律法の書」と言われる「モーセ五書」が中核となる。 アダムとイブの話やノアの洪水の話などは、はじめの「創世記」に書かれている。 その昔、ユダヤ人の祖先のヘブライ人は、オリエントの遊牧民族だった。長い遊牧の果て、「乳と蜜の流れる地」という意味のカナンと呼ばれる地に定住し始めた。この地を、いつからともなく、神との「約束の地」と呼ぶようになった。今のパレスチナである。
歴史上、ユダヤ人がカナンを離れたことが、3度ある。
はじめは、まだ遊牧民の癖が抜けきらない頃、干ばつになって牧草が枯れ、隣のエジプトに避難した時のことだ。定住して子孫が増えれば、目立つ。目立てば、もとからいた人達から疎まれる。案の定、BC15世紀のトゥトメス3世の頃から、ヘブライ人の奴隷が辛くあたられるようになった。
ヘブライ人はモーセさんに連れられて、カナンの地を目指した。たどり着くまでに40年間もシナイの荒野をさまよった。ある日、モーセさんはシナイ山に登り、神から啓示された「十戒」を持ち帰った。写真は、外人墓地資料館の窓に描かれている、その時のモーセさんの姿だ。
次は、バビロニア幽囚の時だ。
BC11世紀頃、ヘブライ人は、アブラハム、イサク、ヨセフなど、12の氏族による宗教連合国家を作り始めた。同じ頃、ペリシテ人も南の海岸地帯から、カナンに侵入してきた。ペリシテ人のエースがゴリアテさんで、こっちがダビデさんというわけだ。ダビデさんはイスラエル王国の第2代の王となり、エルサレムに都を定めた。
ダビデ王の息子のソロモン王の時に、領土は最大となり、海洋貿易も盛んになって栄華を極めた。貿易によって世界が広がれば、さまざまな宗教が入ってくる。ソロモン王が結婚したシバの女王も、異教徒だ。だが、奥さんが異教徒だったことがいけなかったのではなく、一緒に偶像を崇拝したことがまずかった。
彼の死後、宗教的な結合がゆるんだソロモン王国は、北部の10氏族によるイスラエル王国と、ダビデ王家を継いだ形のユダとベニヤミンの2氏族によるユダ王国に分裂した。
北のイスラエル王国は、BC8世紀にアッシリアのサルゴン王によって征服され、イスラエルの住民はメソポタミアなどに移され、そこで先住人と同化していった。
BC6世紀まで続いた南のユダ王国は、新バビロニアのネブカドネザル2世によって征服され、バビロニアに捕虜として連れて行かれた。 このバビロニア幽囚から解放されたのは、50年も経ったあとだった。ユダの民は、エルサレムに戻り、教団社会を形成した。
不幸な3度目の正直は、ローマ帝国によってもたらされた。 BC2世紀にユダヤ人はローマ帝国に征服され、植民地となった。ユダヤ人はローマ帝国に対して、何度か叛乱を試みたが、その結果はより悲惨な結末を招いた。ハドリアヌス皇帝への叛乱の後、ユダヤの地は名称をパレスチナとされ、シリア州の一部とされた。
AD135年、ユダヤ人はエルサレムへの立ち入りが禁止され、この時からユダヤ人は帰るべき故地を持たない「離散の民」となった。ローマ帝国全体で、350万人いたと言われ、世々迫害の対象となった。
今日、ユダヤ人は全世界に1300万人いるといわれ、全人口の0.2%を占める。
だが、ノーベル賞の受賞者で見ると、経済学の65%、医学の23%、物理学の22%が彼らだ。アメリカの富豪400家族のうち23%がそう、定数100人の上院議員のうち11人がそう、ハーバード大学の教授の60%以上がそうである。
世界の金融を支配しているのも、彼らだ。
疎まれるほどに目立ってしまう。ユダヤ人ってどういう人達なのだろう。あの時の少年は、あれからずうっと、不思議に思っていた。
参考文献
1)Rabbi Marvin Tokayer:ユダヤ製国家日本 日本ユダヤ封印の近代史、徳間書房、 2006
2)斉藤栄三郎:世界を動かすユダヤパワーの秘密、日本経済通信社、1984
3)上田和夫:ユダヤ人、講談社現代新書、2004
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