島尾敏雄さんと奄美大島2007年04月06日 00時37分25秒


新聞で作家島尾敏雄の奥さんの島尾ミホさんが亡くなられたことを知った。

大学生の時に同期の仲間と一緒に奄美大島にいったことがある。
友達が鹿児島の人間で親戚が奄美大島にいたので遊びにいったのであるがもう一つの理由が奄美大島の図書館(分館長)をしていた島尾敏雄さんに会いに行くことであった。
非常に気さくに話しをしていただいた記憶が残っている。
彼の代表作「死の棘」「出発は遂に訪れず」等にすごいショックを受けた学生時代を思いだした。

当時は(吉本バナナの親父である)吉本隆明が全盛期で彼の「共同幻想論」等を仲間と読んでいた。先輩で吉本に認められて実際に会いに行って話が出来た人間がいてそいつはある意味で僕らの中で存在をアピールしていた。(彼も一緒に奄美に行った)

もう一つの感動は奄美大島の青い空と青い海だった。

北海道の鉛色の空と海から横浜に来て冬でも雪が無く晴れていることに感動していたが、奄美は全く別の世界だった。(当時沖縄はまだ外国だった)
3月だというのに泳げることが驚きだったしサンゴのきれいさには感激した。潜って綺麗な水色のサンゴを取って浮かび上がってみたら全然違う色をしていたのも記憶に残っている。(取ってはいけないんだけど・・時効です)