♪上を向いて歩こう♪2007年08月12日 01時09分16秒

♪上を向いて歩こう♪

今ではもう22年前にもなるが日航機事故で亡くなられた坂本九さんの奥さんである柏木由紀子さんの書かれた本である。

たまたま見かけて読んだのであるがあの事故の時の彼女の気持ちが書かれていて、読んでいて本当にどうしようもない気持ちになってしまう。

この本で知ったのであるが彼はいつもは全日空しか使わないのであるがあのときだけは知っている方から送られてきたチケットで日航機に搭乗したそうである。そしてたまたま乗った日航機が事故を起こした。こういう偶然が起こるという現実を嫌でも知ることになる。

本のタイトルの「上を向いて歩こう」は僕が初めて電蓄(当時こう読んでいた---レコードプレーヤーである。多分\6,980だった)を自分の小遣いで買った時に買った最初のシングル盤レコードでした。確か東芝で赤いレコード盤--普通の黒いレコード盤は埃がつきやすく帯電防止材の入った赤いレコード盤--だった。何度も何度も聞いた曲です。

九ちゃんのあの底抜けな明るさが当時の僕からみてとてもまぶしかった。そしてそれはそのまま普段の彼の生活だったこともこの本で知ることが出来た。そして障害者の方への彼の献身的な取り組みも。本当に人間坂本九がこの中に書かれている。

最後には彼の遺体の確認の決め手となったのが彼が信じていた「笠間稲荷のお守り」だったことも無惨な現実と一緒に書かれている。

「ジェンカ」とか「幸せなら手をたたこう」とかみんなで踊る(?)曲が多かったのも彼の特徴。

話はずれるが中学・高校時代にフォークダンスが流行っていて(というか授業の一環で)マイムマイム(だっけ?)とかで踊っていて「もうすぐ好きな女の子と踊れる」という時に限ってその直前で曲が終わって、そこから逆回りになってしまうという苦い(?)経験をした時期でもあります。(いま思うと「マーフィーの法則」ですべて説明出来てしまうのであるが)

そして米国のビルボードとキャッシュボックスで両方1位を取ったのは日本ではこの曲だけ、彼だけということも。

いずれにしても・・・坂本九さんに合掌