のむけはえぐすり 第34弾 桂銀淑(ケイウンスク) ― 2006年10月23日 05時34分48秒
のむけはえぐすり 第34弾
桂銀淑(ケイウンスク)
桂銀淑のディナーショーに行った。
テレビにさんざん出ていた頃も、桂銀淑のショーは見たいと思っていた。それがいつの間にか、芸能界から姿を消していた。
桂銀淑は、韓国でロッキーシャンプーのCMで芸能界にデビューした。韓国ではデビュー曲「ナエゲンタンシンパッケ(私にはあなただけ)」を歌って、歌手の仲間入りを果たした。
初めての韓国でのCDアルバムのオープニング曲「パラムウエブラナヨ(風よ、どうして吹くの)」のような、軽快なアップテンポな歌が、私は好きだった。桂銀淑が歌う「トラワヨプサンハンエ(釜山港へ帰れ)」が、多くの歌手が歌う中でも、一番心地よく聞こえる。
日本では、女の未練心を歌う歌が多い。それもポップス調で、オジサンにもオバサンにも軽く口ずさめる歌が多い。とにかく歌詞がイイ。そんなことがあったナ、あったような気がすると、しばし思いにひたれる。
桂銀淑がテレビから消えて、しばらくして芳しくない噂も聞こえてきた。それでも、桂銀淑の歌だけは、巷に歌い継がれていた。
今聞いても、いい歌だった。歌に声があう。女の未練を歌いながら、舞台の桂銀淑には華がある。
「流されて 胸の奥で 枯れない花がある」と歌い終えて、桂銀淑が語りかける。
「時には、闇夜の中を彷徨うこともありました。
時には、広いライトの中に浮かぶ自分が見えることもありました。
花は枯れるけれども、女は枯れて終わることはない。
私は、本当に歌いたかったのです。」
時折、涙を拭いながら語りかける。
44才。いい女だが、もう自分が歌の主人公になる必要はないだろう。
桂銀淑の持ち味は、歌詞はド演歌、曲はポップス、声はハスキー。決して、ファンはド演歌の世界を、期待しているわけではないからだ。
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